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投資家にとって企業業績の下方修正は、
最もダメージが大きく、株価が回復するにも
時間がかかります。
従って、業績の下方修正の可能性については
細心の注意を払う必要があるのですが、
投資家にとっては会社のディスクロジャーを
信用するしかありません。

東証の適時開示ルールによると、
「売上げで10%の変動、利益で30%の変動」
がある場合は速やかに開示する必要があります。
ただ、会社がこの変動をどの時点で
認識したのかは投資家には見えませんので、
「なぜ今頃なのか?」とか、
「もっと早くできなかったのか?」などの
不満が噴出することになります。

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最近の例ですと、サンケン電気(6707)です。
この会社は7月23日(※2007年)に第1四半期業績を発表
しましたが、
あまりにも厳しい数字であり、
通期計画の達成はどう見ても不可能と思われました。
そこで、IR部署に電話し、
「なぜ、この段階で下方修正をしないのですか?」
と問い合わせたところ、
担当者は
「液晶テレビ向けバックライトの新製品投入が
遅れたためであり、従って、
第2四半期以降は回復する見込みです。」
との返答でした。
それから2ヶ月近く経った9月14日に、
やっと今期純利益の53%減の下方修正を発表し、
それを受けて株価は大暴落しました。

下方修正をすることが決まっていたにも
かかわらず、
その場しのぎの言い方は投資家にとって
正しく対応しているとは思えません。
迅速に対応していれば、
損を蒙らないで済んだ投資家もたくさんいた
からです。
このように、業績開示が不適切な銘柄は
後を絶ちませんが、問題は
個人投資家がどのように対応したらよいか
ということです。

業績の進捗状況が悪く
いずれ下方修正する恐れのある銘柄は、
それを発表する前に、
例え損切りであろうとも、外すべきだと思います。
来月から始まる
中間決算で下方修正される銘柄も結構あると
思われますので、
その前に保有銘柄をチェックしてみたら
いかがでしょうか。

それでは、また来週!

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相場はやや調整局面ですが(※2007年4月14日)、
このような時期は来るべき上昇相場に備えて
基本的な知識をおさらいしておくのもよいでしょう。
本日は意外に軽視されがちな
キャッシュフロー
のお話しをいたします。
キャッシュフローとは、
現金の流れという意味であり、
キャッシュフロー計算書決算短信に表示
されています。
貸借対照表や損益計算書でわからない
現金の流れをこれらで把握することができます。
 
キャッシュフローは、
営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)、
投資活動によるキャッシュフロー(投資CF)、
財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)
の3区分で表示されます。
営業CFとは、物を仕入れて売るという活動と、
それを支える販売・管理活動に伴って発生する
現金の流れです。
これは本業に関するものですので、
本来プラスであるべきものです。
投資CFとは、設備投資や株式投資に関する
現金の流れであり、
これはマイナスになるのが通常の形です。
そして、
財務CFは資金調達に関する現金の流れであり、
資金調達はプラスに、資金返済はマイナスと
なります。

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企業は営業活動から資金を獲得し、
長期的な成長を持続するために投資活動を行いますが、
企業の手元に残る資金は、
営業CFから投資CFを控除した金額です。
これはフリーキャッシュフローと呼ばれ、
社債や借入金の返済、配当金の支払い、
自社株買い等の原資になります。

成長事業や新規事業に対して積極的な投資を
行っている企業は、
営業CFでまかないきれない不足分を財務CFで補う
というのが一般的な構図です。
ソフトバンクなどがその典型ですが、
投資CF財務CFの動きを見ることにより、
その企業の大枠的な戦略を理解することができます。
また、投資CFの詳細をみることにより、
どのような投資がなされているかがわかります。

日本経済はしっかりしているとは言え、
いつの時代でも倒産企業は皆無ではありません。
新興市場などの気懸かりな銘柄については
これらの動きをチェックしておくのがよいでしょう。

それでは、また来週!

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先週は四季報の新春号が発売になりました。
(※2006年12月現在)
投資家の一番の関心は、
来期すなわち2008年3月期の業績予想
だと思います。
四季報発売後、これらの数字を織り込み始めた
銘柄もありますが、
現段階で来期の業績予想を鵜呑みにするのは
やや早計
だと思われます。
今期の業績も不確定な段階で、
来期の業績を正確に予想することは簡単ではない
からです。
従って、
来期の予想数字を見てあまり強気になったり、
また、
反対に弱気になったりしない方がよい
でしょう。

現在、市場が一番注目しているのは
今期の業績がどのようになるか
です。
最近の相場は、
今期業績が上方修正されることを
織り込み始めていますが、
第3四半期の数字が公表される2月頃には
今期の数字がほぼ固まると思われます。
従って、早とちりしないで、
その時に来期業績予想の実現性について
チェックすれば十分間に合う

でしょう。

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ただ、
来期の予想数字と今期のそれとを比較
して、気がつくこともたくさんあります。
例えば、
経常利益が増えても純利益が大幅に減っている
銘柄があります。
そのひとつのケースは、
今まではある要因で税金の負担が少なかった銘柄が、
来期以降は税負担の平準化がなされ、
税額が増額になることによるものです。
また、今期は株の売却益など特別利益
大量にあった銘柄は、来期
はそれがなくなり、経常利益が増えても
純利益が減るというケースもあります。

反対に、
経常利益が変わらなくとも純利益が大幅増
となる銘柄もあります。
これは今期減損処理などの特別損失
純利益が減ったが、
それがない来期は経常利益が変わらなくとも
純利益が増えるというケースです。

以上のように、
今期と来期の業績予想を比較することで
特殊要因の有無
などについて
比較的簡単に把握することができます。
保有銘柄や注目銘柄については、
このような観点からチェックしてみたら
いかがでしょうか。

それでは、また来週!

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