前回まで「PER」と「PCFR」のお話しをしてきましたが、
今回は利益系の割安指標の最終回として、
「経常利益/株価」「純営業利益/株価」
の2指標を紹介します。

さて、「経常利益/株価」は文字通り、
経常利益株価
を比較した指標であり、
一般的には「経常益回り」と呼ばれ、
各企業の1株当り経常利益を株価で割り、%単位で
表示されます。

「経常利益」は、
会社が
通常の企業活動を行った結果として得られる利益」
であり、
経営成績を示す代表的な利益です。
具体的に言うと、「経常利益」とは
純利益に一時的な損益である特別損益や税金など
差し戻した段階の利益

です。
企業の増益や減益という場合は、この経常利益ベース
で行うことが一般的です。
減損会計による資産の再評価や反対に資産の売却益などは
あくまでも一時的なものであり、
企業活動の実態を把握
するには、
「経常利益」の方がより好ましいと言えるのです。

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本日の講座を読み終えた頃には、
3番目の「純営業利益/株価 (EBITDA回り)」
の解説内容が既に身に付いているでしょう。
だんだん難しくなってきましたが、ここで一度覚えてしまえば
今後にわたって役立つと思います。
=======================================
次にかなり専門的になりますが、
「純営業利益/株価」について触れておきます。
純営業利益とは
EBITDA
と呼ばれ、
純粋に営業活動によって得られる利益」
であり、
金融収支や借入金、資本金の大小の影響を受けない
利益です。
また、
減価償却費(前回で説明)を差し引く前の利益
であり、設備等の償却資産の大小の影響も受けません。
従って、
当該事業そのものの本来の利益
であり、
M&Aの専門家の間ではこの純営業利益がよく使われます。

それでは、これまでの講座のまとめです。
1.「PER」「PCFR」「経常利益/株価」
「純営業利益/株価」の4つの利益系の割安指標を見てきたが、
これらの指標は過去の長いデータからみて大変有効な指標である。
2.この4つの割安指標の中でどれを重視すべきは、
業種や景気動向、各企業の業況、決算処理対応などで違うが、
まずは「PER」をチェックすることを基本とし、次の段階で
他の指標を見るということでよいと思う。
理由は「PER」がグローバルベースで最も注目されている指標
だからである。

なお、指標間の重要度をいかに判断するかについては、
この講座の後半(全20回)で説明します。
次回からは、利益系以外の割安指標の講座に入ります。
それでは、また来週お会いしましょう。

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重電の代表格である日立と東芝について、
直近の4指標の水準を見ると、(2005年9月現在)
PERは東芝が割安、その他の3指標は日立が割安です。
日立はリストラ費用が重く、「純利益」を圧迫している
のではないかという見方ができれば、もう本物のプロ以上です。

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前回は利益系の割安指標の代表格である「PER」を
ご紹介しました。
今回は
「PCFR」
(ピー・シー・エフ・アール)という割安指標について
お話します。
「PCFR」も「PER」と同様、
利益を基準
にした割安指標です。

PERで用いた「純利益」とは、
企業が1決算期間において獲得した利益
から、
税金や一時的に発生した経費まで差し引いた
最終的な利益
のことです。
皆さんの家計でいうと、
税金控除後の手取り給与から、恒常的な生活費
はもとより、
住宅ローン、予想外の家の修繕費や家族旅行代などを支払った
残りの金額
が企業でいう「純利益」にあたります。

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本日の講座を読み終えた頃には、
4番目の「PCFR (株価キャッシュフロー倍率) 」
の解説内容が既に身に付いているでしょう。
=======================================
PERは利益としてこの「純利益」を用いましたが、
PCFRでは
「純利益+減価償却費」
を用います。
すなわち「PCFR」は、
株価÷「純利益+減価償却費」(1株当り)
で求められます。
因みに、
「純利益+減価償却費」

キャッシュフロー
と言います。

ところで「減価償却」の意味ですが、
時間に伴って消耗していく建物や機械等の
生産設備を企業が使用可能期間中に経費として割り振る
ことを言います。
例えば、
機械を1000万円で購入し、20年間使用可能とすると、
1000万円÷20年=50万円
となり、
50万円を毎年費用として計上する
ことを言います。
こうしておけば、新たな設備導入にも対応できることに
なります。

ここで重要なことは、
「減価償却費」は費用として計上しても、
会計上だけ
であり、
キャッシュは流出せず、内部に留保される
ということになります。
既に、建物や機械等を購入した時点でキャッシュは
出ているからです。

従って、純利益が同じ額でも、
「減価償却費」が多い企業
の方が、
キャッシュが多く、財務的にも健全である
と見ることができるのです。また、設備投資に
積極的な企業ほど、「減価償却費」が大きくなりますので、
将来の利益成長に備えた企業
と評価することもできます。
このことを知っているだけでも投資の世界では大いに
役立ちます。

それでは最後に、本日の講座のまとめです。
1.PCFRは株価を1株当りの「純利益+減価償却費」
で割って
求められます。
2.PCFRは資金面での健全性将来における成長性
加味した指標です。 

それでは、また来週お会いしましょう。

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さて、今回から具体的な
割安指標
についてお話しいたします。
前回お話しましたが、割安指標は
「資産」「利益」
のどちらかを基準にして測られます。

「利益」を基準にした割安指標の代表格が「PER」
すなわち
「株価収益率」です。
「PER」は最もよく知られた割安指標であり、
株価を1株当りの純利益で割って
求められます。
そして重要なことは、1株当り利益は前期実績ではなく、
今期の予想値
を用いるということです。
会社四季報の業績欄の(予)と示された
決算期の1株益(円)を用います。

それでは、電機株を例にPERの割安な銘柄と割高な銘柄を
チェックしてみましょう。
富士通ゼネラル(6755)は
直近の株価が約400円、今期の予想1株当り利益は36円
ですので、
400円÷36円=約11倍
というのがPERの値になります。
ソニー(6758)は
直近の株価が約4000円、今期の予想1株当り利益が約10円
ですので、
4000円÷10円=約400倍
ということになります。

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本日の講座を読み終えた頃には、1番目の「PER(株価収益率)」
の解説内容が既に身に付いているでしょう。
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従いまして、この2銘柄をPERで比較するならば、
明らかに富士通ゼネラルの方が割安
ということになります。
企業のイメージだけで捉えるなら、
ソニーの方が遥かに優等生に見えるかもしれませんが、
利益水準からみた株価の魅力度
ということになると、
富士通ゼネラルの方に分があるとも言えます。
もちろん、実際の投資の際は、PER以外の指標や
業績の伸び等、他の要素も加味して銘柄選択を行う
ことは言うまでもありません。

また、PERはこのような2銘柄間の比較だけではなく、
同じ業種の中
で割安銘柄を探す場合にも大変便利です。
電機株の例でいきますと、
同業界の平均PERは現在約25倍
ですので、
その水準よりも低いPERの銘柄

相対的に割安
と判断できます。
各銘柄のPERは業界特性を反映していますので、
市場平均や他業種の銘柄と比較しても、少し無理があるよう
に思います。

それでは最後に、本日の講座のまとめです。
1.PERは株価を1株あたり純利益で割って求められる。
2.PERを計算する際の1株あたり利益は、実績値ではなく、
予想値を使う。
3.PERで割安度を比較するには、業界ごとに行う。
これだけ知っておけば、もうかなりのレベルの投資家なのです。

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前回までで
「割安」
という要素を入れると、
銘柄選択が大変効率的になる
とお話しましたが、
ここからは
「割安」を捉えるための基準
についてのお話しします。

株式の割安、割高の判断の基準となる尺度
は大きく分けて2つです。
1つはその企業の
「資産(財産)」の大きさ
もう1つはその企業の
利益「(儲け)」の大きさ
です。
すなわち、企業の
「資産」や「利益」の額

株価とを比較
して、
割安、割高を判断すること
が基本となります。
この応用編として、世の中にはたくさんの投資尺度が
紹介されていますが、基本はあくまでも
「資産」「利益」
の2つです。

ここに1つの企業があると仮定してみましょう。
企業は、製品を作るための工場や事務所、土地などの
不動産
を保有しています。
また、商売を維持するために、預貯金といった
金融資産
なども持ち、一方で
借入金
もあるのが普通です。
「資産」
とは
不動産や金融資産などの額
から
借入金等の負債を差し引いた額
の合計です。

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この「資産」を尺度
として割安、割高を判断する場合は、
資産の合計

株価を比較
することが一般的です。
わかり易く言えば、
今、会社をたたんで、全ての資産を売却したら
いくらの価値が残るか
を計算して、
その残余価値

現在の株価とを比べて
高いか、安いかを判断するということです。

一方、「利益」を尺度
とする場合ですが、まず、
「利益」
とは
売上高から種々のコストを差し引いた額
であり、その企業が獲得する「儲け」です。
この
「儲け」

株価を比較
して、割安、割高を判断することになります。

「資産」という尺度

その時点で蓄積されている財産(ストック)
に着目しているのに対し、
「利益」の尺度
は、
会社が今後獲得していくお金の額(フロー)
にスポットを当てた考え方です。
ここで注意すべきことは、
企業がビジネスを続けていく上で、
「資産」と「利益」
は密接な関係にあり、
単純に切り離して考えらない
ということです。

株式投資を行う際にも、その時々の環境によって、
「資産」が重視されたり、
あるいは
「利益」が重視されたりします。
また、業種によっても、利益や資産の重要性は異なります。
この点については、講座の後半でお話しますが、
次回以降は、
「資産」「利益」
をベースにして、
具体的に割安、割高を判断するための
「指標」
を順次紹介していきます。

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