前回まで「PER」と「PCFR」のお話しをしてきましたが、
今回は利益系の割安指標の最終回として、
「経常利益/株価」「純営業利益/株価」
の2指標を紹介します。

さて、「経常利益/株価」は文字通り、
経常利益株価
を比較した指標であり、
一般的には「経常益回り」と呼ばれ、
各企業の1株当り経常利益を株価で割り、%単位で
表示されます。

「経常利益」は、
会社が
通常の企業活動を行った結果として得られる利益」
であり、
経営成績を示す代表的な利益です。
具体的に言うと、「経常利益」とは
純利益に一時的な損益である特別損益や税金など
差し戻した段階の利益

です。
企業の増益や減益という場合は、この経常利益ベース
で行うことが一般的です。
減損会計による資産の再評価や反対に資産の売却益などは
あくまでも一時的なものであり、
企業活動の実態を把握
するには、
「経常利益」の方がより好ましいと言えるのです。

◆バリューサーチ投資顧問株式会社が活用する8指標用語解説
はこちら↓
http://www.value-search.co.jp/description.htm
本日の講座を読み終えた頃には、
3番目の「純営業利益/株価 (EBITDA回り)」
の解説内容が既に身に付いているでしょう。
だんだん難しくなってきましたが、ここで一度覚えてしまえば
今後にわたって役立つと思います。
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次にかなり専門的になりますが、
「純営業利益/株価」について触れておきます。
純営業利益とは
EBITDA
と呼ばれ、
純粋に営業活動によって得られる利益」
であり、
金融収支や借入金、資本金の大小の影響を受けない
利益です。
また、
減価償却費(前回で説明)を差し引く前の利益
であり、設備等の償却資産の大小の影響も受けません。
従って、
当該事業そのものの本来の利益
であり、
M&Aの専門家の間ではこの純営業利益がよく使われます。

それでは、これまでの講座のまとめです。
1.「PER」「PCFR」「経常利益/株価」
「純営業利益/株価」の4つの利益系の割安指標を見てきたが、
これらの指標は過去の長いデータからみて大変有効な指標である。
2.この4つの割安指標の中でどれを重視すべきは、
業種や景気動向、各企業の業況、決算処理対応などで違うが、
まずは「PER」をチェックすることを基本とし、次の段階で
他の指標を見るということでよいと思う。
理由は「PER」がグローバルベースで最も注目されている指標
だからである。

なお、指標間の重要度をいかに判断するかについては、
この講座の後半(全20回)で説明します。
次回からは、利益系以外の割安指標の講座に入ります。
それでは、また来週お会いしましょう。

■実体験コーナー
重電の代表格である日立と東芝について、
直近の4指標の水準を見ると、(2005年9月現在)
PERは東芝が割安、その他の3指標は日立が割安です。
日立はリストラ費用が重く、「純利益」を圧迫している
のではないかという見方ができれば、もう本物のプロ以上です。

6501日立の4指標を見る。こちら↓
http://www.value-search.co.jp/samples/navi06data.asp?sc=6501
6502東芝の4指標を見る。こちら↓
http://www.value-search.co.jp/samples/navi06data.asp?sc=6502
(当社ソフト「銘柄発掘ナビ個別株チェック無料サンプルより)

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