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企業業績を見る場合、「営業利益」と「経常利益」の
どちらをより重視すべきなのかという質問を
たびたび受けます。
どちらも大事ですが、株式投資という前提でいう
ならば、基本的には経常利益だと思います。
営業利益は「本業の儲けを表す数値」であり、
無論重要ですが、ただ、同額の営業利益を上げて
いても、「営業外損益」の中身次第では経常利益が
大きく変わってきますし、その結果、株主還元の
ベースとなる純利益も変わってくるからです。

営業外損益とは、営業活動以外の企業活動
から生じる収益と費用のことであり、
受取利息や配当金、有価証券売却益などの
「営業外収益」と、支払利息、割引料、社債利息、
有価証券売却損などの「営業外費用」を合算して
算出されます。
いわゆる財務面の良し悪しを示したものです。

例えば無借金会社か、それとも大量の借金会社か
では、営業利益が同じ100億円でも、経常利益は
120億円にも80億円にもなります。
従って、経常利益が株価を決める最も重要な要素と
言えます。
因みに、M&Aのケースで言えば、買収後は買い主の
財務力次第ですので、営業利益をベースに価格が
決まります。

なぜ、本日はこのような話をしたかというと
決算発表も終わり、「為替差益」が営業外収益に
計上されたことで、経常利益が大幅増になった企業
が多数あるからです。
為替差益が無意味ということでは決してありませんが、
既に相場には織り込まれており、市場はむしろ本業が
どのくらい成長したかに注目しています。

従って、今回は経常利益だけでなく、営業利益
大いに注目した方がよいということです。
銘柄によっては、経常利益が大幅増でも
営業利益は横ばいというところもあります。
この場合は、為替差益が寄与した可能性が高い
ということです。
銘柄選びにおいては、このようなことも念頭に
置かれたらいかがでしょうか。

それでは、また来週!

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